ガレージやカーポート、物置など建物の外に必要な構造物を設置し、地面を整備する外構工事。本記事ではその外構工事の依頼先について、ハウスメーカーか専門店のどちらがよいか、それぞれのメリット・デメリットを解説します。外構工事の依頼先で悩んでいる方は、は本記事を参考にしてください 。
外構工事をハウスメーカーに依頼するメリット・デメリット
まずハウスメーカーに依頼するメリットとデメリットについてお伝えします。自分が希望する条件や必要としていることと照らし合わせながら、参考にしていただければと思います。
建物の工事と並行して打ち合わせや工事ができる(メリット)
ハウスメーカーに依頼する大きなメリットとして挙げられるのが、建物の工事と一緒に打ち合わせや工事ができるということです。家を建てる際は何度も打ち合わせを行い、いろいろなことを決めます。
それが楽しいと感じることもあるかと思いますが、忙しい毎日のなか建物の打ち合わせと外構工事の打ち合わせが別々にあると、日程を決める大変さや、担当者が違うゆえにでてくる苦労もあるでしょう。
その点、ハウスメーカーに依頼すれば並行して打ち合わせと工事を行うことができ、外構まででき上がった状態で引き渡しを迎えられるのでストレスもありません。また「何年以内であれば無償で修理」などのアフターサービスを受けることができることもメリットといえるでしょう。
住宅ローンの中に費用を含めることができる(メリット)
ハウスメーカーに外構工事を依頼するとその費用を住宅ローンに組み込むことができます。家の建築契約書に記載する金額に外構工事の費用も含めて契約書を発行するため、その金額で融資が通り、その結果住宅ローンを受けられる場合が多いです。
ただし、金融機関によっては費用に組み込めないこともあるので事前にハウスメーカー担当者や金融機関に確認してみるとよいでしょう。また、専門店に依頼する場合も住宅ローンに費用を組み込むことができることもありますが、その際はハウスメーカー担当者への相談が必要です。
工事費用が高くなりがち(デメリット)
ハウスメーカーに工事を依頼する一番大きなデメリットは、費用が高くなる傾向があるということです。実際に工事を行うのは下請けの業者でもハウスメーカーを通して依頼することで、中間マージンが発生し費用が15%〜30%ほど高くなるといわれています。
デザインのバリエーションが少ない(デメリット)
ハウスメーカーはあくまでも住宅建築のプロなので、外構の知識があまりありません。先にもお伝えしたように、実際に工事をするのは外構の下請け業者だとしても打ち合わせを重ねていくのはハウスメーカーの担当者になるので、知識があまりないことから納得いくデザインにできなかったというケースも多くあります。
また専門店と比べるとデザインの種類が少ないことや、希望する商品を手配してもらえないということも考えられるので、外構にこだわりたい方はハウスメーカーに依頼する前に、どのようなデザインが可能か確認することをおすすめします。
外構工事を専門店に依頼するメリット・デメリット
これまでハウスメーカーに依頼するメリット・デメリットについて紹介しましたが、ここでは専門店に依頼するメリット・デメリットについて解説します。ハウスメーカーと比較してどのような違いがあるのかぜひ参考にしてください。
費用を抑えやすい(メリット)
先にお伝えしたように、ハウスメーカーに依頼すると中間マージンが発生します。ですが、専門店だとその中間マージンが発生しないのでその分費用を抑えることが可能です。また、費用を抑えたれた分エクステリアにこだわることができる点もメリットといえるでしょう。
デザインやアイデアが豊富(メリット)
ハウスメーカーとは違い、専門店に依頼すると知識が豊富なためデザインのバリエーションやアイデアが豊富にあります。クライアントの希望を汲み取り、その希望に沿った提案をしてくれます。
またデザイン性だけではなく、機能性や安全性、利便性も一緒に考えてくれるでしょう。ただし、提案するデザインは各専門店で違うので自分のイメージに合った専門店を選ぶことが大事です。
対応が早い(メリット)
間にハウスメーカーのような中間業者がいない分、対応がとても早いです。自分の意思を直接伝えることができるのでなにかあった際も柔軟に対応してくれます。また外構工事をした場所に不具合があった場合もすぐに連絡をすれば対応が早い専門店なら当日に確認してくれるところもあります。
業者の選定が大変(デメリット)
専門店は全国各地に多くあり、自分が希望するデザインを叶えてくれる業者を見つけるのはとても大変です。
ホームページに実績や経験豊富なプランナーを紹介していることもあるので価格だけで決めるのではなく、アフターサービスはしっかりしているかなど、ポイントを押さえてよい専門店を見極めることが重要になってきます。
着工は引き渡し後になる(デメリット)
外構工事の着工は原則、住宅の引き渡しが終わってからです。そのため、外構工事でガレージができるまで別の場所に車を停める必要があったり、少し遠いところに車を停めないといけないことがあるので事前に確認しましょう。
ハウスメーカーと専門店、それぞれ向いている人
ここまでハウスメーカー、専門店、それぞれのメリット・デメリットについて解説しました。そしてその上でいえることは、ハウスメーカーならではの安心感が欲しい、エクステリアにこだわりがない、打ち合わせの回数を減らしたいという方にはハウスメーカーがおすすめです。
一方で、エクステリアにこだわりたい、費用を抑えその分デザイン性を高めたいという方には専門店がおすすめといえるでしょう。
まとめ
本記事では外構工事の依頼先はハウスメーカーがよいか、専門店がよいか、メリットとデメリットをお伝えしてきました。比較するポイントは人によっても違うと思いますが、デメリットを考えると専門店に依頼することをおすすめします。
外構工事は頻繁にするものではありません。この先何年、何十年と付き合っていくものになるので自分や家族のこだわりがつまったエクステリアを専門店と一緒に作っていくのもよいでしょう。