ここからは、外構工事の概要をはじめ「外構工事の種類」「富山市での外構工事業者選びのポイント」などについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
外構工事を業者へ依頼する場合、不安に思うことは? WEBアンケートで調査!
理想の庭造りをする際に頼りになるのが外構工事業者です。もし実際に外構工事を業者へ依頼するとしたら、みなさんはどのようなポイントを不安に思うのでしょうか?
今回は「もし外構工事を業者へ依頼する場合、不安に思うこと」についてアンケート調査を行いました。それでは結果の詳細をみていきましょう。
第1位は「費用がどれくらいかかるか」でした。外構工事は、施工場所ごとに費用が異なります。表札・ポストなどの一部の工事は10万円~、塀・囲いなどの大規模な工事になると60万円~かかります。
また使用する材料などによっても価格が変動するので、覚えておきましょう。外構工事予算の目安は「建物建設費用の10%」と言われています。もし予算に悩んだら、この目安で予算を考えてみてください。
第2位は「信頼できる業者か」でした。要望をしっかり聞きながら丁寧に打ち合わせしてくれたり、顧客のライフスタイルに合った提案をしてくれる業者は信頼できます。当サイトでは信頼できる外構工事業者を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
第3位は「イメージ通りに完成するか」でした。公式サイトに施工事例を掲載している外構工事業者もあります。施工事例を見て仕上がりが自分のイメージと合いそうかチェックしてみるのもおすすめです。
アンケートの結果は以上となりますが、外構工事を業者に依頼する場合、費用の面に不安を感じる方が多いことがわかりました。
次の見出しではみなさんが最も不安に思う費用面について、さらに詳しく解説させていただきます。
外構工事とは?エクステリア工事との違いも解説!
注文住宅を建てる際に必ず必要となる外構工事ですが、予算の都合からどうしても計画が後回しにされることも少なくありません。そのため外構工事についてじつは詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか。ここでは外構工事がどのようなものか、そしてその種類やエクステリア工事との違いについて解説します。
外構工事とは
外構工事とは建物外装における構造物の工事のことを指します。たとえば敷地入り口は、門柱、門扉、門灯、表札などの工事のことをいいます。ほかにも敷地周りについては塀、フェンス、生け垣など、玄関アプローチについては敷石、飛び入り、砂利、コンクリートなど、駐車スペースの駐車場、カーポート、ガレージなどが外構工事に含まれる構造物です。
注文住宅を建てる場合、真っ先に検討するのが内装であるため、外構工事は後回しになってしまうことも多いでしょう。しかし家を見たときに最初に目に入るのが外装なので、外構工事も含めて家のイメージをしていくことが大切です。
また外構工事は工程の最後に行われる工事であることから、設計によっては思ったような配置ができないこともあるので注意しましょう。とくに駐車場が思ったよりも狭かったなどは、外構工事でよくある失敗です。電気や配管などの位置によっては改修が難しいこともあるので、家の外に何をどのくらいのスペースで設置したいかも考えて注文住宅を建てましょう。
外構工事の種類
外構工事には「オープン外構」「クローズ外構」「セミクローズ外構」という大きく分けて3つの種類があります。ここではそれぞれの特徴やメリットをご紹介します。
オープン外構
オープン外構は塀やフェンスなどをできる限り設置せず、周囲に対して開かれた空間を演出する外構工事です。欧米の住宅などでよく見られるタイプで、周囲の景観に溶け込み、明るい雰囲気にすることができるというメリットがあります。また構造物が少ないことから費用を抑えられる、狭い敷地でも開放感のある見た目にすることができるなどもメリットだと言えるでしょう。
クローズ外構
クローズ外構は敷地の境界線に塀やフェンスをしっかりと設置し、周囲と切り離された空間を作り出す外構工事です。日本の住宅によく見られるタイプで、道路からの視線を遮ってくれるので、プライバシーを守れるというメリットがあります。ほかにも塀や門を高級感のあるものにすることで、オーセンティックな雰囲気を演出できたり、子どもやペットの飛び出し、部外者の侵入を防ぎ、安全性を高めたりできるという特徴もあります。
セミクローズ外構
セミクローズ外構はオープン外構とクローズ外構の中間にあたり、塀やフェンスを一部のみに設置したり、高さを抑えたりすることで適度に開かれた空間を作る外構工事です。メリットとしては、オープン外構の開放感とクローズ外構の安全性の両方を確保できること、部分的に塀やフェンスを設置することでデザインを柔軟に変えられること、さらに初期費用を抑えることができ、必要な場合に追加工事ができることなどが挙げられます。
このように3種類それぞれに特徴やメリットがあるので、どの種類がいいということはなく、敷地の広さや周囲の状況、また家族の意向に合わせて適切な工事を選ぶことが大切です。
外構工事とエクステリア工事の違い
外構工事について調べていると、エクステリア工事という言葉を目や耳にする方も多いでしょう。この2つは似ている工事として認識されていますが、なにが違うのでしょうか。
エクステリアはもともとインテリアの対義語であり、室内空間を指すインテリアに対し、室外の空間を示すのがエクステリアです。そのためエクステリアは住宅の外装すべてを指す言葉として使われ、建造物以外の植栽や看板といった装飾的に配置されたものも含まれることになります。
外構よりも多くの意味を含むのがエクステリアであり、最近では外構工事をエクステリア工事と呼ぶことも増えています。ただしエクステリア工事の範囲などは業者ごとに認識が異なる場合もあるので、一概になにが含まれると言い切ることはできません。
ポイント
- 外構工事は家の外に関わる工事のこと
- 外構工事の種類によって外から見えるイメージや性能が変わる
外構工事の費用相場をチェック!
外構工事を依頼する際に気になるのが、その費用ではないでしょうか。予算を決めるためにも、外構工事の費用をある程度把握しておくことも大切です。ここでは外構工事の種類別や施工場所ごとの費用相場をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
種類ごとの費用相場
まずは「オープン外構」「クローズ外構」「セミクローズ外構」の費用相場を見ていきましょう。
門や塀がない、また低く設置するオープン外構は材料費を抑えられることから、工事の費用相場が50万円~150万円と比較的安くなっています。逆に門や塀を設置して周囲と区切られた空間を作るクローズ外構はさまざまな費用がかかるため、相場は150万円~300万円ほどと高めです。
オープン外構とクローズ外構の中間であるセミクローズ外構は、自由にコーディネートできることから組み合わせによって費用を抑えることもでき、相場は80万円~150万円となっています。
施工場所ごとの費用相場
外装全体を施工するのではなく、1か所や一部分だけ施工する場合に知っておきたいのが施工場所ごとの相場です。
玄関周り
玄関アプローチ:30万円~60万円
門扉・門柱:20万円~30万円
表札・ポスト:10万円~15万円
外周や境界
塀・囲い:60万円~100万円
フェンス:40万円~60万円
駐車スペース
ガレージ:70万円~100万円
カーポート:40万円~60万円
土間コンクリート:6,000円~1万円/1㎡
庭造り
植栽:10万円~20万円
サンルーム:40万円~50万円
ウッドデッキ・テラス:40万円~50万円
その他
物置・ストックヤード:10万円~50万円
証明:10万円~25万円
ベランダ・バルコニー:20万円~40万円
ポイント
- 外構工事の種類や場所によって費用は大きく異なる
- 使用する材料などによっても価格は変わるので注意
外構工事費用を抑えるコツ
相場を知っていても、できるだけ外構工事の費用は抑えたいと思う方も多いのではないでしょうか。とくに室内にこだわって注文住宅を建てたい方は、できるだけ室内の設備や工事にお金をかけたいはずです。そんな方のために、ここでは外構工事費用を抑えるコツをご紹介します。
優先したいポイントを決めておく
内装や間取りなどを考える際にも言えることですが、外構工事を依頼する場合は優先したいポイントを決めておくことが大切です。たとえば、機能面で言えば「表札」「ポスト」「インターフォン」などの工事は外構工事のなかでも重要度が高く、優先する方が多い工事でもあります。
これを基本として、周囲の人からの見え方を気にするのであれば、玄関までのアプローチを外構工事で整えたり、境界のフェンスをおしゃれなものにしてみたりという工事がおすすめです。また車を持っている場合は駐車スペースの工事も優先したい部分になってきますが、タイヤ部分のみをコンクリートにするなどの工夫で費用を抑えることも可能です。
このように、そこに住む人がなにを優先したいのかによって、依頼する工事の内容や範囲も変わります。予算を決めたうえで、絶対に外せないポイントを話し合い、工事を依頼するようにしましょう。
外構工事の専門業者を選ぶ
外構工事はハウスメーカーや工務店などに依頼することができ、実際に家を建ててもらった住宅会社に外構工事まで依頼する方も多いです。しかし、費用面で考えるとハウスメーカーや工務店に依頼するよりも、外構工事の専門業者に依頼する方が安くなります。
また、ハウスメーカーに依頼した場合でも最終的には専門業者が工事を行うケースも多いため、その中間マージンを考えると、やはり直接外構工事専門業者に依頼するのがおすすめです。ただし専門業者といっても、その種類はさまざまです。
得意としている工事の内容やデザインなども業者によって異なるので、いくつかの専門業者に見積を依頼し、内容を比較したうえで選ぶことが大切です。ただしハウスメーカーや工務店に依頼する場合は、住宅ローンに外構工事の費用も組み込めるというメリットがあるので、ローンが必要な場合は直接依頼するよりハウスメーカーや工務店を通した方がいいでしょう。
資材費をチェックする
外構工事は、使用する素材によっても費用が大きく変わることがあります。見た目を重視して選ぶことも大切ですが、気に入ったものばかりを選んでいると、思った以上に高額になってしまうこともあるので注意が必要です。
たとえば素材として、天然石材よりもコンクリートの方が安く、レンガよりも化粧ブロックの方が安いことも多いです。素材が変われば見た目の印象も変わるので、選択が難しい部分でもありますが、コストカットを重視するのなら素材による費用の違いも意識しましょう。
最近では自分で外構や外装を整えるDIYも一般的になってきましたが、手間や技術なども考えると外構工事業者に依頼したほうが安いというケースもあります。そのあたりも踏まえながら、できるだけ安く依頼できるように取捨選択しましょう。
ポイント
- 外構工事は優先したい部分を考えておくことが大切
- 材料費をよく確認し、コストカットできる部分を探してみよう
知っておきたい!富山市の補助金制度
外構工事を行う際に知っておきたいポイントとして、補助金制度が挙げられます。ここでは富山市で外構工事に適用できる補助金について見ていきましょう。
富山県では、市や町ごとに独自の補助制度があります。富山市においては、一定水準以上の条件をクリアした一戸建て住宅を新築または購入して居住する方向けに、一定の補助金を交付する制度が設けられています。外構工事については、敷地面積の10%以上を緑化(うち、5%以上を接道部分に確保)した場合に、補助金が助成されます。
補助金は基本額を上限30万円としており、対象は「公共交通沿線居住推進補助対象地区」に建てられた住宅です。詳しい地区の範囲や条件、申請できる期間などについての詳細は富山市の公式サイトに掲載されているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
ポイント
- 富山市では一定の条件下において外構工事の補助が受けられる
- 補助金の詳細については富山市の公式サイトをチェックしてみて
外構に使える補助金制度とは?
外構に使用できる補助金制度として、外構リフォームを行う場合にはどのような補助金があるのでしょうか。ここでは、外構リフォームの補助金制度やメリットやデメリットについても紹介していきます。
外構リフォームの補助金制度とは?
外構リフォームの補助金制度とは、外構をリフォームする際に、国や自治体から補助金を受け取れる制度のことです。補助金制度には「補助金」と「助成金」の2種類があります。
それぞれ同じように感じますが、補助金の場合は予算や期間によって受給できないケースがある一方、助成金はほぼ100%受給できるといった点が主な違いです。
自治体による補助金制度は、独自で設定した内容で行われます。富山県内でも各市町村によって制度の中身が異なるケースもあります。
外構リフォーム補助金制度のメリット・デメリット
外構リフォームの補助金制度を利用する際は、どのようなメリットやデメリットがあるのか確認してから利用することをおすすめします。ここでは、補助金制度のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
先述した通り「補助金」での受け取りを希望する際は、予算や定員が限られているケースがあります。そのため、確実に受給したい場合は「助成金」で申請することで、ほぼ100%受給できます。
また、申請期間も長く設定されていることも多いため、助成金を利用する方が得られるメリットは多いでしょう。
補助金制度を利用することで、工事にかかる費用負担が軽減されるほか、リフォームの幅が広がります。
例えば、予算を150万円に設定していた場合、補助金が30万円支給されると実際の支払いを120万円に抑えることが可能です。また、予算に補助金の分を上乗せすることで、リフォームのグレードを上げることもできます。
デメリット
補助金制度は、対象となる条件が複数ある場合がほとんどです。条件も細かく設定されており、該当しているかどうか一つずつ確認しなければならないため手間がかかります。
補助金制度は国の予算を使用するケースもあるため、万が一予算に達した場合は条件を満たしていても受け取れないこともあります。自治体の補助金制度のサイトには予算の使用状況を掲載しているところもあるため、利用する際は一度確認しておくとよいでしょう。
主な外構リフォームの補助金制度
外構リフォームに利用できる補助金制度はさまざまあります。ここでは「介護保険における住宅改修」と「地方自治体が行っている補助金制度」について解説します。
介護保険における住宅改修
要介護者または要支援の方のために、外構リフォームをする場合に介護保険が適用されます。対象となる工事は、段差の解消や手すりの取り付け、アプローチに使われる素材の変更などです。
支給額は、支給限度基準額(20万円)の9割である18万円が上限となります。1人につき20万円が限度基準額に設定されていますが、要介護状態区分が3段階重くなった場合や、転居した場合は再度20万円の支給限度基準額が設定されます。
地方自治体が行っている補助金制度
自治体によって、独自の補助金制度が取り入れられているケースもあります。富山県では、県産の木材を使用して木造住宅を建てる家庭に、1棟あたり最大40万円を助成する「とやまの木で家づくり支援事業」を実施しています。
リフォームも対象となっており、助成される金額は外構部に使用される造作材で1㎡あたり2万円です。
ポイント
- 補助金は予算や期間によって受給できない場合があるが、助成金はほぼ100%受給できる
- 補助金制度を利用することで工事費用負担の軽減やリフォームの幅が広がる
- 補助金制度は、条件を満たしていても予算に達してしまうと受けられないことがある
- 要介護者または要支援の方のための外構リフォームでは介護保険が適用される
- 富山県産の木材を使用して木造住宅を建てる場合やリフォーム時にも補助金制度がある
外構工事業者の選び方のコツを紹介!
コストを抑えるためにも、外構工事は専門業者に依頼するのがおすすめであることはご紹介しましたが、外構工事業者は複数あるため、どこに依頼するべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここでは外構工事業者を選ぶ際にチェックしたいポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしながら自分たちに適した外構工事業者を見つけてください。
施工実績が豊富
外構工事業者を選ぶ際にまずチェックしたいのが、これまでの施工実績です。業者選定の際には名前を知っているからと施工実績を確認せずに依頼する方もいますが、納得できる工事をしてくれるかどうかを判断するためには、会社の知名度や規模だけでなく施工の質やデザインなども重視しなければなりません。
そのため公式サイトやSNSなどに施工事例を多く掲載しており、どのような工事を行っている業者であるかが分かることが大前提です。また依頼したい工事内容においての実績も必ずチェックし、できるだけ実績が多く評価も高い業者を選びましょう。
また外構工事業者にはデザインから手掛ける業者もあれば、デザインのみ自社で行い、施工は下請業者に任せるという業者もあります。より信頼度が高いのは、提案から施工まで自社で対応している技術力を持った業者です。
ショールームや展示場がある
間取りや設備などの内装をイメージする際にショールームや展示場に訪れる方も多いと思いますが、それと同じように、外構工事を依頼する際もショールームや展示場で実際の建造物やデザインなどをチェックすることも大切です。そのため、ショールームや展示場を設けている外構工事業者を選ぶようにしましょう。
外構工事で設置する建造物は、周囲から見えるものばかりなので実際に見たときの印象は大切です。とくにフェンスや塀などは面積が大きく、高さや素材などの違いで印象が大きく変わることもあるので、カタログや写真だけでなく実際に見に行ってみましょう。
また植栽なども含めたエクステリア工事を依頼する場合は、植物と建造物との組み合わせなども印象を変えるポイントになります。実物に見て触れることで、自分たちの理想とする外構がどのようなものであるかをより明確につかめるようになるはずなので、ぜひショールームや展示場に訪れてみてください。
スタッフの専門性が高い
外構工事業者選びの際には、スタッフの専門性の高さにも注目しましょう。実績が豊富で幅広い外構工事を手掛けてきた外構工事業者であれば、依頼者の希望や予算に合わせた適切な提案ができるはずです。
外構はそれ単体でなく、住宅とのバランスなども確認しながら、より依頼者の理想に近づけるような提案ができるかどうかがとても大切です。なかには売上を重視するあまり、依頼者の意向とは違う提案を行うような業者もあるので注意しましょう。
専門性の高さは実際に相談してみなければ判断できない部分でもあるので、気になる外構工事業者があればまずは相談に訪れてみるのがおすすめです。またスタッフの態度などについては口コミなどでもある程度判断できるので、そちらも参考にしながら適切な業者を見つけましょう。
ポイント
- 外構工事は実績が豊富でスタッフの専門性が高い業者に依頼しよう
- ショールームや展示場があり、実際に見て判断できる業者がおすすめ
外構工事で、理想の快適な住まいを手に入れよう!
外構工事はどうしても注文住宅のなかでも後回しになってしまう箇所ですが、それを含めたすべてがマイホームです。だからこそ妥協せず、理想のマイホームを実現できるような提案を行っている業者に依頼しましょう。
富山市にもたくさんの外構工事業者がありますが、まずは気になる業者の公式サイトやSNSにて、これまでの実績や事例をチェックしてみてください。そして自分たちの希望に合わせた工事を行っている業者を見つけ、素敵なマイホームを完成させましょう。