マイホームのイメージに合わせたカーポートやブロック塀などを設置したい場合は、外構工事業者に依頼する必要があります。しかし、外構工事を行うことでトラブルが発生することがあるかもしれません。そこで今回は、外構工事でよくあるトラブルや、知っておきたい解決策・防止策を解説します。
外構工事でよくあるトラブルとは?
外構工事で発生するトラブルはなぜ起こるのでしょうか。ここでは、外構工事でよくあるトラブルについて解説します。
工期を過ぎても完了しない
外構工事は天候によって作業できないこともありますが、ほとんどの業者は余裕を持ってスケジュールを組むことが一般的です。しかし、外構工事業者のなかには、複数の工事が重なり職人が不足したり、工事契約しても実際に工事がなかなか始まらなかったりすることがあります。
そのため、工期を過ぎても工事が完了しないというトラブルが発生します。工期が遅れる弊害で自家用車が自宅に停められなくなり、近隣の駐車場を借りるなどの手間とコストがかかることになるでしょう。
近隣住民からクレームがくる
外構工事を行うと、騒音や振動、粉じんなどにより近隣住民からクレームがくることがあります。赤ちゃんがいる家庭や病気で療養中の方にとっては、騒音によりストレスを感じるでしょう。粉じんが舞い上がることで、近隣住民の洗濯物を汚したり窓が開けられなかったりということもあります。
また、外構工事を施工する業者のマナーが悪いため、クレームがくることも考えられるので業者選びは重要です。
見積額よりも高い金額を請求される
外構工事業者のなかには、工事完了後に見積額よりも高い金額を請求する業者もいるので注意が必要です。外構工事の契約後に、手すりを付けたり砂利を敷いたりなどの追加工事を提案されて、追加工事を行ったところ予算を大幅に上回る金額を請求されるということがあります。
追加工事を提案された場合は、工事前に見積額をしっかり提示してもらうようにしましょう。
外構工事でトラブルが発生したときの解決策
外構工事でトラブルが発生した際はどのようにして対処すればよいのでしょうか。ここでは、外構工事でトラブルが発生したときの解決策を解説します。
契約内容を再確認する
トラブルが発生した際は、工事請負契約書を再確認して、契約通りの工事を行っているかチェックしましょう。契約内容と異なる箇所がある場合は、外構工事業者のミスや手抜き工事かもしれません。その場合は業者には補償する義務があります。
設備の不具合についても、保証期間内であれば無償で対応してもらえるので業者に連絡しましょう。
消費生活センターに相談する
外構工事業者との話し合いでトラブルの解決が難しい場合は、消費生活センターに相談するという方法もあります。消費生活センターとは、国家資格を持つ相談員が消費者関連の法律にもとづいて、トラブル解決のアドバイスをしてくれる行政機関です。
また、業者に消費生活センターに相談を考えていると伝えるだけでも、業者は行政の指導が入ることは望ましくないため、トラブル解決へ進展する可能性があります。
外構工事でトラブルが起きないようにする防止策
外構工事でトラブルを発生させないためにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、外構工事でトラブルが起きないようにする防止策を解説します。
入念な打ち合わせをする
外構工事でトラブルが起きないようにするには、疑問点や不明点についてしっかり確認することが重要です。
外構工事のことがよくわからないため、すべて業者に任せるとイメージと違うということになりかねません。そのため、自分でも外構の知識を身につけ、業者と入念な打ち合わせをくり返して、イメージの擦り合わせをする必要があります。
近隣へのあいさつをしっかり行う
外構工事が始まると、騒音や粉じんなどで近隣に迷惑をかけるかもしれないので、業者に近隣住民へのあいさつ回りをしっかり行ってもらうようにしましょう。施工する業者名や工事期間、工事内容などの情報を伝えて、簡単なものでも粗品を渡してもらうと好印象になります。
業者だけでも十分ですが、まず施工主があいさつ回りをして、後日外構工事業者を伺わせますと伝えるとよいでしょう。
できるだけ工事に立ち会う
工事開始後にできるだけ立ち会うことで、トラブルが発生しても業者と相談しながら早急に対処することが可能です。工事に立ち会う際は、図面を見ながら計画的に進んでいるか確認しましょう。
少しでも疑問に感じる点があれば、タイミングを見計らって工事責任者に質問をすることでトラブルを未然に防げます。また、立ち会う際は、飲み物を差し入れると業者とのコミュニケーションが円滑になるでしょう。
まとめ
外構工事でよくあるトラブルには、工期を過ぎても工事が完了しないことや、騒音や粉じんなどで近隣からクレームがくること、工事完了後に見積額よりも高い金額を請求されることなどがあります。
外構工事でトラブルが発生したときの解決策は、契約内容を再確認することや消費生活センターに相談することなどが効果的です。トラブルが起きないようにする防止策は、入念な打ち合わせをすること、近隣へのあいさつをしっかり行うこと、できるだけ工事に立ち会うことなどが挙げられます。